あらすじ
下北沢の狭い部屋に独居する田中(森山直太朗)は、いつのころからか「正義」を追求してきた。アルバイトで食いつなぐうたかたの日々にありながら、人助けのために奔走する。
クロスレビュー
個性派&演技派として確固たる地位を築きつつある柄本佑。父親の柄本明は劇団東京乾電池を主催するなどクリエイターとしての顔も持っていて、息子もその血を確実に受け継いでいるのかと感じさせます。主演に朝ドラ『エール』などで役者としての顔を見せる森山直太朗を抜擢。コメディの演技経験が少ない彼の登用には賛否が分かれるかもしれません。柄本佑も学生時代に自主制作映画を撮っていたということ、いかにも自主制作映画らしいシュールなコメディになっています16歳の時に書いた脚本を引っ張り出してきたということですが、“なるほどな”と感じさせる一作です。
去年、緊急事態宣言が出た中で行定勲監督がリモートで制作したと話題になった「今日のできごと a day in the home」の制作の裏側をhuluでみて柄本佑は映画の知識が豊富な印象があった。そんな人がどんな映画を撮るのだろうとわくわくした気持ちで鑑賞。結果からいうと残念。前半が勿体ない…。後半は振り切れたコメディとなり楽しめたが気になるのはわざとなのかもしれないが全体的に安っぽく、どの時代の作品なのかよくわからない古っぽさが気になった。昔の漫画かなにかこの時代だよと説明がなくてもわかるアイテムがあったら良かったのかも。カメラの撮り方もきっと色々試したのだろうけど色々やったおかげで観客はどんな視点から主人公をみているのかよくわからなくなってしまった。それでも、制作している様子にはとても好感がもてて16歳の時の脚本ではなく今の柄本佑が書いた脚本の新作が見てみたい!またロケ地は下北沢がいいなという個人的な願望。
作品データ

原題/
制作年/2020
制作国/日本
時間/24分
ジャンル/コメディ
受賞歴/
原作/
配給/
監督/柄本佑
出演者/森山直太朗