2018年にはテレビアニメ化もされた人気コミックを実写映画化。高畑充希と山崎賢人を主演に、「勇者ヨシヒコ」「銀魂」シリーズの福田雄一監督がメガホンをとった。福田監督作品の面白い共通点や最近の漫画原作×ミュージカル映画事情を語る。
あらすじ
隠れ腐女子のOLと重度のゲームオタク(ヲタク)の幼なじみが繰り広げる不器用なラブストーリー。26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で幼なじみの二藤宏嵩と再会する。ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は重度のゲームヲタク。そして成海もまた、マンガやゲーム、コスプレ、そして何よりBLを愛する腐女子だった。周囲にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を恐れている成海は、普段は本性を隠している「隠れ腐女子」だったが、ヲタク仲間の宏嵩の前では本当の自分をさらけ出すことができた。やがて、ヲタク同士ならば快適に付き合えるのではないかという宏嵩の提案もあり、2人は付き合うことになるのだが……。
作品情報
公開日
2020年2月7日
上映時間
114分
監督・キャスト
監督:福田雄一
主要キャスト: 高畑充希、山崎賢人、斎藤工、菜々緖、賀来賢人
予告編
公式サイト
映画『ヲタクに恋は難しい』公式サイト (wotakoi-movie.com)
感想レビュー

(C)ふじた/一迅社
美男美女でもヲタクはいます!こんなに可愛いヲタクの腐女子がいたら世の中のヲタク男子がほっとかない!あれだけ格好いいゲームヲタクなら全然許せる!そんなツッコミもするりとかわして歌って踊る「ヲタク×ミュージカル」の化学反応は楽しい×∞!!
OPからコスプレ集団と踊る高畑充希と山崎賢人は楽しくて周りのキャラクターがどのアニメやゲームのキャラクターがいるのかチェックするだけでもわくわくする。(上記の予告編を是非みて欲しい)
本作のオススメポイントとしては自分の素でいられる相手をみつけられることの幸せがつまった作品であること。成海が好きなものを理解しようとする宏嵩の姿は素敵で、それが偶然にもヲタクな趣味であっただけでこれはどんな女子にもあてはまるきゅんポイントだと思う。自分のことを理解するために好きな人が必死になってくれたら…。想像するだけでキュンキュンしちゃうシチュエーションなのにそれが山崎賢人なのはずるい。相手役も高畑充希であの大きな瞳でお願いされたらどんなことも断れないだろう。この配役、脇を固めるのが賀来賢人と斎藤工。この2人の振り切れたキャラクターは最高!途中で斎藤工みて高畑充希笑っちゃってるのがまたつられてこっちも笑ってしまう。福田監督の作品あるあるとして面白いシーンで俳優さん笑っちゃってるのにそのまま使っているということが…。あまり他の監督の作品でそういうシーンないけど福田監督はドラマでも映画でも使っちゃう。そこがまた面白くて、メイキング映像とかみるとアドリブがすごい俳優さんが大勢いて、まわりも笑いをこらえるけれど笑っちゃうことが多くて、現場では本当に撮影を楽しんでるというのがよくわかる。福田組の作品はちょっと落ち込んだりしたときに見て笑えるとそれで気分が少し晴れるので大好き。なにも予習もいらないし、もちろん復習もない。ただただ笑うことができるのは幸せ。
まとめ

(C)ふじた/一迅社
好きな物を好きということへの活力となる作品。漫画では踊ることはなかったけれど、こうやって実写化した時に歌って踊ると作品の見え方も変わってくる。最近では「すくってごらん」が似たテイストの作品だった。漫画原作×ミュージカルこれは2.5次元ファンには嬉しい作風として根付いていくかもしれない新ジャンルの兆しともとれる。
(文:編集長)