大切なものはすぐ近くにある「私のママでいる」

あらすじ

うだるような暑さの人気がないローマ。母と娘が大きなスーツケースを引きずりながらすたすたと歩いている……。俳優としておなじみのジャズミン・トリンカが初めて監督に挑んだ短編。2020年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門でプレミア上映された。撮影は、アヴェンティーノの丘やモンテ・テスタッチョなどトリンカの慣れ親しんだ場所で行われた。

クロスレビュー

キタコのレビュー

人影のないローマ。持て余す程の大きなスーツケースが物語る母と娘の背景。セリフはなく観客に物語を想像させてくれて嬉しいのです。心情表現の巧みさはジャスミン・トリンカ監督が女優出身だからこそ。歴史が満ちる街並みの美しさ。12分間の短編から決意が滲み出てきます。

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編集長のレビュー

綺麗な景色。母と娘が1つの鞄を手に歩く。途中、母親は娘と鞄を残して1人に…まだ幼い娘を置いていってしまうなんてどういうことなんだ。そして鞄の中身はなんなのか…想像が掻き立てられる。短編だからこそこれでいい。ラストは美しい絵画にでもなりそうなショットで印象に残る。

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総合評価
(2.0)

作品データ

原題/Being My Mom

制作年/2020

国/イタリア

時間/12分

監督/ジャズミン・トリンカ

出演/アルバ・ロルヴァケル

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