あらすじ
高校の教室に現われた、やりたい放題のエキセントリックな1人の男。。一体この男は何者?そしてデルピエロのサインボールの行方はいかに!?
クロスレビュー
こんなにフザケまくる大人を久しぶりに見た。イタリア男だからギャグも表情もクドいのだが(失礼すぎて恐縮です)、それがまた良い! この芸達者な俳優は何者なのかと作品データを見たら、監督本人であった。もう誰も止められない。この代理教師が教室で暴れまくる姿に爆笑できたら、きっと幸せ。生徒たちの全身表現も実に豊か。しかも本作は第80回(2008)米国アカデミー賞短編実写部門にノミネートされていたとは、改めて嬉しい。サッカー選手デル・ピエロが世界的大スターだった頃の作品。街でデル・ピエロに遭遇したことが唯一の自慢である筆者には殊更に、楽しすぎるコメディだ。
本作はユーザー選考会選考作品ということで沢山のショートフィルムをみている方々が選ばれた作品のようだ。なんというか、最初はぶっとんだキャラクターに一体なにが起こっているのか戸惑うのだが後半は社会派。こんなジャンルが存在するのはわからないが社会派コメディというテイスト。どこら辺が社会派で考えさせられるかというと、個人でいるときと集団になったときにとる行動の違いを自分自身で感じている人が主人公であるところ。「大人は幻滅の塊」という台詞がこの作品の全てかもしれない。
作品データ
原題/The Substitute
制作年/2006
制作国/イタリア
時間/16分
ジャンル/コメディ
受賞歴/
第80回(2008)米国アカデミー賞 短編実写部門ノミネート
クレルモンフェラン国際短編映画祭 2007 (フランス) 観客賞
アスペン短編映画祭 2007 (アメリカ) 観客賞
原作/
配給/
監督/Andrea Jublin
出演者/