あらすじ

〜グリム童話に着想を得たダークメルヘン〜
オオカミに食べられてしまった子ヤギ達を胃袋から助け出すお母さんヤギ。しかし、長男のトルクだけが見つからない!
クロスレビュー
本作を見る前に「モルカー」の監督の作品と思って気を抜いて見てはいけない!子供にはみせることの出来ないグロさと残酷な表現の連続パンチに鑑賞後はしばらく放心状態になる。「オオカミと7匹の子ヤギ」がモチーフになっている作品だが、そこに人間がひとりふたり…。羊のもふもふした雰囲気から感じるかわいさとは真逆の社会派の内容に怖いけれど癖になる。里見監督の他の作品もみてみたくなって「モルカー」を鑑賞。子供向け作品のほのぼの作品モルカーまでもが社会派作品にみえてくる。グリム童話第2弾を期待しているのは私だけではないはず…。
映画の評価
ハラハラワクワク
(4.5)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(5.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(4.5)
総合評価
(4.0)
まさに衝撃作。なんだこれは大変な危険物ではないか…! 可愛いモフモフ羊の暮らしだろうと気を抜いているとケガをするかもしれない。色んな意味での怖さがたっぷり詰まっており、震えた。本来、童話は怖くてエグい世界観なので正しい表現方法だろう。傷を負った子羊たちの姿も痛ましく、狼に怯える緊迫感はホラーそのもの。終盤にかけて露わになる本当の恐怖はトラウマ級だ。可愛いと大人気な『モルカー』の見里監督だが、本作には深い虐待のテーマが横たわっていた。「暴力描写あります」という鑑賞の注意書きにも納得。凄いものを観てしまった。
映画の評価
ハラハラワクワク
(4.0)
ドキドキ
(4.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(3.5)
作品データ
原題/My Little Goat
制作年/2018
制作国/日本
時間/10:13
ジャンル/アニメーション
受賞歴/ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019 オフィシャルコンペティション ジャパン部門優秀賞/東京都知事賞
原作/
配給/
監督/見里朝希

出演者/