myfffクロスレビュー「言葉にならない」

あらすじ

幼かった自分に悪戯をした男と決着をつけようと、迷路のような病院で男を探し回るアリス。死の床に臥せる男に、アリスの受けた苦しみを伝えられるのか…

クロスレビュー

©ユニフランス 2007-2021

フレームホッパーのレビュー

真面目なテーマだが退屈とは無縁の非常に良くできた短編。遡及困難な性的加害に対する被害者の苦しいあり方を上手く表現している。現実世界においてこのテーマは宗派が錯綜しており、何をもって決着とし何をもって癒やしとすべきかは一致しない。その難しさを乗り越える為にか、この作品は言葉少なに共感と癒やしの道をそっと提示している。原題 ”motus” はラテン語らしく、英語にすれば ”motion” と近い意味になるようだが、ここから何か一つだけ意味を抜き出して直訳すると多義性が薄れ、作品理解が狭まってしまうので、諸外国と類似の『言葉にならない』という邦題は非常に良いと思う。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(2.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(3.0)
泣ける
(3.0)
総合評価
(4.0)

キタコのレビュー

ありきたりに思えたタイトルの上手さがじわじわ来る秀作。描かれるのは、ほんの数時間の出来事。なのに、主人公の長年の苦しみが痛いくらいに伝わってきます。それでいて、力強い。彼女の決断は観客によって受け止め方は様々かも。けれど、あれは生きていく為に必要なこと。他人の思いやりに救われることってあるんですね。掌の温もりが伝わってくる、ハッと息を呑むような物語です。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.5)
ドキドキ
(3.5)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(3.0)
総合評価
(4.0)

作品データ

原題/Motus

制作年/2020年

制作国/フランス

時間/17分44秒

ジャンル/ドラマ

受賞歴/

原作/

配給/

監督/エロディ・ワラスÉlodie Wallace

出演者/サラ・スーコ

コメントを残す