あらすじ
ヴェネチア国際映画祭で女優賞を2度受賞するなど俳優として輝かしいキャリアを誇るゴリーノが監督に挑んだ長編第1作。学生を装うイレーネには、裏の顔がある。回復の見込みがなく、尊厳死を望む末期の病人に薬物を提供していた。自殺幇助という非合法ビジネスに携わる。病気の人だけと限定していたはずが、自殺願望がある健康な男に薬物を誤って渡してしまい、平穏な生活が揺らぎ出す。カンヌ国際映画祭のある視点部門に選ばれ、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では7部門にノミネートされるなど高い評価を受けた力作。
クロスレビュー
素晴らしい。末期重病人に死を贈る安楽死請負人が誤って出会った自殺志願者との交流。2人の演技が見事で殊にジャズミン・トリンカが美しい。女優ゴリノ監督はデビュー作にして熟練の趣。死を選ぶ人々の姿が迫真。美麗な映像で生死の選択を問いかけ、それでいて温かい。スクリーンで観たかった1作です。
映画の評価
ハラハラワクワク
(2.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(3.0)
総合評価
(4.0)
難しい安楽死問題。苦痛に耐えてまで長生きをすることが幸せとも限らない。日本では安楽死をすることは出来ない。安楽死をすることが許されぬ国でそれを望む人とそれを請け負う人という設定…。最近邦画でも「ドクター・デスの遺産」という作品が類似するテーマかな。しんみり考えさせられる良作。2020.12.4までの限定配信なので是非!
映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(4.0)
作品データ
原題/Miele
制作年/2013
制作国/イタリア
時間/96分
ジャンル/ドラマ
受賞歴/カンヌ国際映画祭 国際批評家週間グランプリ
[…] 邦題の柔らかな印象はある意味、トラップ。兄の闘病を支える弟の献身かと思いきや、各々のプライドや人生観が露わになっていきます。兄は美人好き、弟はゲイと、互いに悩みを秘めた生き方。地味な兄と派手な弟という図式に収まらない人間臭さ。支えているのか、支えられているのか、ああ、繋がりっていいなと思えます。デビュー作『ミエーレ』にも通じる、闘病モノや感動モノとは少し違う視点を持つヴァレリア・ゴリーノ監督のリアルさが良いのです。この監督、クセになります。 […]
[…] 映画の評価ハラハラワクワク (4.0)ドキドキ (4.0) 考えさせられる (4.0)笑える (4.0)泣ける (3.5)総合評価 (4.5) 安楽死請負人「ミエーレ」 […]