今週のショートフィルム「あのクリスマス」

あらすじ

1983年のクリスマス。お菓子を食べ過ぎたジュリーとジュリーのいとこたち。サンタはまだ来ていない。デニスは別れた妻の家に子供たちを迎えにいく心配をしている。

クロスレビュー

編集長のレビュー

クリスマスになんと切ないドラマを見せてくれているんだー!と叫びたくなる作品。とにかく子供の反応がリアルで、子供って時には残酷なほどに感情に正直な反応をしてしまう。5歳くらいまでは特に空気をよんで気を使った反応をするのは難しい。その姉弟の差を的確に表現していることでなんとも言えない気持ちに。母親の再婚相手と本当の父親とのやりとりもリアルで痛々しい。あいまに絡む家族とのやりとりも妙にリアルさを増す計算されつくされた空気感が絶妙な一作。クリスマスにぜひ!

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(5.0)
総合評価
(3.5)

フレームホッパーのレビュー

クリスマスイブのパーティ中の元妻の実家に自動車で娘と息子を迎えにいく父親、これだけでだいぶ胃が痛いが、大方の予想通り子どもたちはパーティを続けたいし、来る予定だったサンタもまだ来てないと不満げ。デリカシーのない元義母や、感じの悪い元妻の再婚相手に疲弊させられていると、ついに息子が駄々をこねて泣き出してしまう。一方、幼いながらも弟の癇癪を冷静に見つめ、父親の境遇に同情的な視線を向ける娘も、父親とはまた違った辛さと戦っている。
大雪でスタックしてなかなか発進できない自動車の前にサンタが現れ、子供時代の早すぎる終わりを告げる。ビターチョコレートのようなクリスマス映画。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.5)
考えさせられる
(3.5)
笑える
(3.5)
泣ける
(4.0)
総合評価
(3.5)

作品データ

原題/Like the one I used to know

制作年/2021

制作国/カナダ

時間/18分

ジャンル/ドラマ

受賞歴/

原作/

配給/

監督/Annie St-Pierre

出演者/

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