1960年代のロンドンでは「切り裂きジャック」と同じくらい有名であった「クレイ兄弟」というギャングをしっているだろうか。一卵性双生児のクレイ兄弟をトム・ハーディが一人二役で演じることになった裏話も掲載。本作はなんでもうまくやるモテ男の兄レジーと心の病を持ち凶悪な性格でもある、同性愛者の弟ロンのクレイ兄弟の絆の物語だ。
作品情報
公開日
2016年6月18日
上映時間
131分
監督・キャスト
監督:ブライアン・ヘルゲランド
主要キャスト: トム・ハーディ、エミリー・ブラウニング、デヴィッド・シューリス、ダフィー、タロン・エガートン
予告編
公式サイト
映画「レジェンド 狂気の美学」公式サイト (albatros-film.com)
感想レビュー

とにかく、トム・ハーディをずっと見続けることになるわけだが全く飽きない!実際にクレイ兄弟の2人の人生が波瀾万丈でドラマチックなことも魅力としてあげられるが、なんといっても作品の主軸となる2人の兄弟をトム・ハーディが上手く演じ分けている点が大きいだろう。兄弟げんかのシーンは同じ人が演じているはずなのに別人にも思えるほど表情や同じ顔のパーツの動きに差があって感服する。
映画見終わった後のトークあるあるとしては、レジー派?ロン派?という会話になるのだろうが格好良すぎて甲乙つけがたい。(機会があればこの案件はアンケートしたいくらい!)
当初、この双子の配役は別々の役者が演じる予定であったが、トム・ハーディがどうしてもオファーされた役ではない方をやりたいと言って退かなかったことから一人二役になったという。おそらくレジー役のオファーがあってロンがやりたいと言ったのだろうと推測できるほどにロンの演技には並々ならぬ熱を感じる。本作、一人二役で成功した作品といえるだろう。
まとめ

本作で双子のギャングを演じたトム・ハーディ主演の最新作「カポネ」では同じギャングながら全く違ったアル・カポネの晩年を演じている。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「レヴェナント」「ダンケルク」「ヴェノム」とヒット作に恵まれているトム・ハーディの演技の幅には驚かされる。今後も追うべき俳優の一人であることに間違いない。