家族団欒は訪れるのか!?『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』

フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが母親役を演じた家族の群像劇。

彼らの関係性がどんどん見えてきて、こちらまで慌ててしまう面白さ。

こちらでは、家族モノの魅力と俳優・女優の見どころをご紹介します。

作品情報

©Les Films du Worso

公開日
2021年1月8日(金) Yebisu Garden Cinemaほか全国順次ロードショー

上映時間
101分

キャスト
監督:セドリック・カーン
主要キャスト:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・マケーニュ、セドリック・カーン

予告編

公式サイト
https://happy-birthday-movie.com/

感想レビュー

©Les Films du Worso

①好きなところ
母親のお誕生日に集まる家族の光景なのですが。それぞれが、一癖も二癖もあるタイプ。クセ強めの面々です。「おめでとう」を言うために集まったのに、とんでもない方向に転がっていくのでハラハラが続きます。せっかく顔をそろえたのに…!という、他人事とは思えない展開に親近感も高まる辺り、好きです。

②嫌いなところ
家族を引っ掻き回す長女がエキセントリック炸裂しており、笑っていいのか、いや、笑ってはいけないと不安になりながらも。結果、演じるエマニュエル・ベルコに引き込まれてしまったので、ぜんぜん嫌いじゃない。さすが、『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』でカンヌ映画祭女優賞を獲得した芝居達者です。

③見どころ
カトリーヌ・ドヌーヴの母親像が見事なのです。そもそも、美しいまま年齢を重ねているのに、体型がおばちゃん丸出しで登場というのが素敵。役柄設定も人間の脆さを感じさせて深みがあります。

家族を正しく纏めようと必死な長男を演じるのが監督・脚本セドリック・カーンというのも、嬉しい驚き。とても優れた舞台劇のようで、冒頭で触れられる名作日本映画にも似た人間味や機微も醸し出されて、演出の妙に唸りました。

④考察レビュー
描かれるのは、たった1日の出来事なのです。1日とは思えないハプニング量。ただただ彼らの会話から、観客は家族の長い歴史を目撃した気持ちになる仕掛け。音楽は彼らが耳にしているものだけという、リアルタイム感も魅力です。

満ち足りた一家に見えたものが二転三転、剥き出しになっていく様子はサスペンスのよう! 散らばるユーモアにニヤリとするうちに、次第に空気が緊迫。誰が悪くてこうなったのか、犯人などいないのに、あれこれと考える道筋を見せてくれるから字幕から目が離せません。

映画の評価
ハラハラワクワク
(4.0)
ドキドキ
(4.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(2.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(4.0)

クロスレビュー

https://cardia.info/happybirthday/

まとめ

ぶつかり合い、笑い合い、罵り合い、抱き合い、泣き合う。これぞ、家族です。

一家が囲むテーブル。露わになる問題。エキセントリックな彼らの行動が、いちいち腑に落ちる巧みさ。そして、オシャレな邸宅も目の保養に。良い作品を目撃しました。

(担当:キタコ)

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