あらすじ
理想に燃える若きフォトジャーナリストのカミーユは、内戦前夜の中央アフリカへと向かう。そこで目にしたものが彼女の運命を大きく変えていく…。命果てるまで紛争地や戦地の現状を世界に伝え続けた実在の報道写真家、カミーユ・ルパージュの生きざまに光を当てた作品。主演を務めたニナ・ミュリスの力強くも繊細な演技が胸に迫る。
クロスレビュー
実在の人物の物語を力強く描いている。戦場写真家として現地に行くも実際に自分が撮りたい写真は一体なんなのかを問われ自問自答することとなる。これって私たち一人一人も自分がやってる仕事の目的や目標、やりたい事のビジョンを他人に胸をはって説明出来る人って多くはないかも。そういう意味では戦場写真家は遠い存在に感じるけれど自分と向き合う女性としてはそんなに遠い存在ではなく魅力的で力強く生きる姿はかっこいい。
実在の報道写真家カミーユ・ルパージュの短い生涯を描いた伝記映画。フランスによるアフリカ大陸の植民地化の歴史と影響の深さを改めて知ることができます。何をどう撮るか、自分は何が撮りたいのかを固める前に、撮るべき惨状が次々と現れる状況でのカミーユの心境、焦燥感はいかほどのもであったか何とも言えない気持ちになります。恥ずかしながらカミーユの名前も中央アフリカの内戦についてもこの映画を見るまでは知りませんでした。すべてが実際にあったこと、実在の人物の生涯と言うに基づいているということで、作品に込められたメッセージがより直に伝わってきます。。
作品データ
原題/Camille
制作年/2019
制作国/フランス
時間/90分
レイティング/PG-12
ジャンル/ドラマ 実話
受賞歴/
原作/
配給/
監督/Boris Lojkine
出演者/Nina Meurisse、Fiacre Bindala、Bruno Todeschini、Grégoire Colin