編集長のひとりごと第6話「BLUE ブルー」

あらすじ

ボクサーの瓜田は誰よりもボクシングを愛しているが、どれだけ努力を重ねても試合に勝てずにいた。そこにやってきた新人ボクサーの楢崎。瓜田の誘いでボクシングを始めた後輩・小川は才能とセンスに恵まれ、日本チャンピオンに王手をかける。かつて瓜田をボクシングの世界へ導いた初恋の女性・千佳は、今では小川の婚約者である。強さも恋も、瓜田が望んだものは全て小川に奪われたが、それでも瓜田はひたむきに努力し続ける。しかし、ある出来事をきっかけに、瓜田はこれまで抱えてきた思いを2人の前で吐露し、彼らの関係は変わり始める。4者4様の人生を描く。

感想レビュー

本作で松山ケンイチはしっかりと体を作ってきている。だけれど、体が白くてなんだか弱そうにみえる。実際、ボクシングをこつこつ続けているのに試合には勝てないボクサーの役というところではこれが大正解だろう。そしてこれは私の気のせいかもしれないけれどボクシング映画をみているとなんとなく日焼けしたした肌の人が勝つあるある。実際強そうに見えるからあながち間違いではないはずだ。本作で考えさせられるのは「リングの上の強さだけが強いということなのか?」ということ。主人公はボクシングでは勝てないけれど人間としては思いやりがありきっとこれから彼の魅力に気がつく人が現われると信じたい。また、小川はボクシングで得たものと失ったものを考えるとなんとも切ない気持ちになる。本当の強さはどこにあるのか…。きっと、一人一人の心の中にあってだれもが人生で大一番の勝負の時にリングに上がる。この映画にでてきた4人のそれぞれのリングはどこなんだろう。これからの未来にあって欲しいと願うばかりだ。

映画の評価
ハラハラワクワク
(4.5)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(3.0)
泣ける
(3.5)
総合評価
(3.5)

作品データ

©2021『BLUE/ブルー』製作委員会

原題/

制作年/2021年

制作国/日本

時間/107分

ジャンル/スポーツ、恋愛

受賞歴/

原作/

配給/ファントム・フィルム

監督/吉田恵輔(「吉」は「つちよし」が正式表記)

出演者/松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大

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