myfffクロスレビュー「ビューティー・ボーイズ」

あらすじ

小さな村で生まれ育ち、17歳になったレオとその友人たちは化粧の楽しさに夢中になる。レオの兄、ジュールは仲間からバカにされることを恐れ、弟の情熱を理解しようとしない。村でオープンマイクイベントが開催された夜、レオは兄の意見をきかず、ドラァグクイーンに扮してステージに立つ。

クロスレビュー

編集長のレビュー

ドラァグクイーンといえば「キンキーブーツ」を思い出す。派手な衣装とメイクで舞台に登場して踊るホモセクシャルな男性をさす言葉。そんなドラァグクイーンに憧れる少年の前に登場する本物のドラァグクイーンの存在感はとても格好いい!この展開からどうまとめるのかと中盤まで思ったが、最後は兄弟の絆を描くことでまとまりの良さが印象に残る作品となった。

映画の評価
ハラハラワクワク
(4.5)
ドキドキ
(4.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(4.0)
泣ける
(3.0)
総合評価
(4.0)

フレームホッパーのレビュー


ドラァグクイーンに魅せられた青年の挑戦の一日を描いた短編。”普通の人”にとって馴染みのないジャンルではあるが、ステージ本番に至るまでのワクワク感の高まりと、周囲に理解されないことへの不安感は多くの人が共感できるだろう。トドリック・ホールの印象的な曲に乗せた初めての変身の舞台と、小さいながらも大切な共感と寛容の光景は心温まるものがある。一方で少し残念なのは、主人公たちの本番のダンスパフォーマンスが単体で楽しめる演出になっていなかった点で、脚本的にも少々余計な小石が挟まった感覚が残る。ちなみに監督はドラァグクイーン文化やコミュニティに親しいらしく、MyFFFのディスカッション動画ではドラァグクイーン姿で解説している。また実在のドラァグクイーンであるCookie Kuntyを主人公たちのカリスマとして本作に出演させてもいて、現実の文化やコミュニティが作品の真実味を支えているのを感じられる。

映画の評価
ハラハラワクワク
(4.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(3.5)
笑える
(3.0)
泣ける
(3.0)
総合評価
(3.5)

作品データ

© UNIFRANCE 2007-2021

原題/Beauty Boys

制作年/2020

制作国/フランス

時間/17 分 50 秒

ジャンル/ドラマ

受賞歴/

原作/

配給/

監督/Florent Gouëlou

出演者/サイモン・ロイヤー、マーヴィン・ドュパート、マティアス・フンニックポ、ルイーズ・マレク

コメントを残す