myfffクロスレビュー「思春期 彼女たちの選択」

あらすじ

育った環境も、性格も、似ている点は1つもないけれど大親友のアナイスとエマ。
13歳から18歳、思春期まっただ中を生きる少女2人の成長を追ったドキュメンタリー。
5年の間に、アナイスとエマはどんな女性に成長し、友情はどう変化していくのか。彼女たちの道のりからフランス社会の実情が浮き彫りに。

クロスレビュー

©AGAT FILMS & CIE – ARTE FRANCE CINÉMA – LES PRODUCTIONS CHAOCORP, 2019

編集長のレビュー

本作を見る前にセバスチャン・リフシッツ監督の作品ということを知り、2020年の東京国際映画祭(tiff)で「リトルガール」が気になりながら鑑賞出来なかったのでここでこの監督の作品を鑑賞する機会が訪れるとは夢にも思わずラインナップを見たときにガッツポーズ!2人の少女の成長をドキュメンタリーとして追っているのだがドラマチックな展開もあり、これは映画なのか現実なのか…境目がわからなくなるほどだった。ドキュメンタリーを撮るのがとても上手い監督であることがよくわかった。今後も追っていきたい監督の一人だ。

映画の評価
ハラハラワクワク
(4.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(3.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(4.0)

村松健太郎のレビュー

リチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』が真っ先に浮かんだ映画です。こちらは更に一歩踏み込んでドキュメンタリーという手段で二人の少女の成長、友情の変遷を5年間追い続けます。等身大という表現がこれほどピタリ来るものもないのではないでしょうか?ドキュメンタリーではあるもののナレーションが入らないこともあって見ている間は劇映画のような気持にもなります。フランスの地方都市の風景も盛り込まれ間れすが、そこに社会的なメッセージを込めたりせず、あくまでも彼女たちの過ごす時代を表現する象徴としてだけ登場します。撮り手はどこまでわかっていたのか、作為が入り込む余地があったのか分かりませんが、ちゃんとドラマティックになっているので驚きです。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.5)
考えさせられる
(3.0)
笑える
(3.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(3.5)

作品データ

原題/Adolescentes

制作年/2019

制作国/フランス

時間/135分

ジャンル/ドラマ

受賞歴/

原作/

配給/

監督/Sébastien Lifshitz

出演者/

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