ありがとう、パパ短編「アデュー」

あらすじ

フランスの海岸沿いを走る一台の車。パリの学校で新生活をスタートさせる娘と、彼女を送り届ける父が乗っている。最初でおそらく最後の2 人きりのドライブ。特別なことはないかのように振る舞う父娘に、別れの時が迫る。マティルド・プロフィの監督デビュー作。思春期の終わりにさしかかり、父親との関係が変わる時期特有な感覚を、視線や沈黙、不器用な言葉を通して繊細に描き出す。

クロスレビュー

キタコのレビュー

進学する娘をパリに送り届ける父親。娘は初めての一人暮らし。部屋は狭いから2人の距離が物理的に縮まるのだけど、気まずい。親子ゆえに。年頃だから今までロクに話もしていなかっただろうなと分かる。その距離感が変わっていく時間がとても良くて。親心と娘心が身に沁みたりして。鑑賞後、思わず笑顔になりました。

映画の評価
ハラハラワクワク
(2.0)
ドキドキ
(2.0)
考えさせられる
(2.0)
笑える
(1.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(3.0)

編集長のレビュー

娘の一人暮らしの荷物を運ぶ父と娘のロードムービーから始まる。本音を言えない2人はそっくり親子。その関係をみているとコーヒーのようにほろ苦くもみえるが、いつの間にかクリームをいれた時にうまれるゆっくりと広がる安心感のような好印象のラストシーンとなっている。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(4.0)
笑える
(3.0)
泣ける
(2.0)
総合評価
(3.5)

作品データ

原題/Un adieu

制作年/2019年

制作国/フランス

時間/24分

ジャンル/ドラマ

受賞歴/グルノーブル野外短編映画祭(フランス、2020)オフィシャル・コンペ(スペシャル・メンション、ユニフランス賞受賞)

原作/

配給/

監督/マティルド・プロフィ

出演者/

コメントを残す