プロ女子野球選手の世界へようこそ「プリティーリーグ」

戦火のアメリカで大リーグの運営がままならない時代を支えたのはなんと女子プロ野球選手の存在だったという実話を元にした楽しいコメディ。実在した人物とそうでない人物について調べてみた。マドンナが出演しているのも嬉しい。

あらすじ

1943年、第二次世界大戦真只中のアメリカ。プロ野球選手たちも次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。オレゴンの片田舎に住むソフトボール・リーグ選手、ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)とキット・ケラー(ロリー・ペティ)の姉妹のところへ、ある日プロ野球のスカウトマン(ジョン・ロビッツ)が訪ねてきて、近く発足する全米女子プロ野球リーグに参加しないかと言う。夫が出征中のドティは乗り気ではなかったが、キットに強引に説得されて、2人は本拠地シカゴに乗り込んだ。ドティとキットが配属されたのはロックフォード・ピーチズ。ダンサーあがりのメイ(マドンナ)や美女軍団の足を引っ張る器量だが猛打者のマーラ(ミーガン・カバナー)、子連れのエブリン(ビティ・スクラム)など様々な選手の集まったこのチームを率いるのは、元大リーグの強打者だがケガで引退、今は酒びたりのジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)だった。

作品情報

公開日
1999年10月10日

上映時間
125分

監督・キャスト
監督:ペニー・マーシャル
主要キャスト: トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス、ロリー・ペティ、マドンナ、ジョン・ロビッツ、ミーガン・カバナー

予告編

感想レビュー

どんなスポーツでも同じことがいえるが、趣味で楽しむのとプロ選手となるのでは天と地の差がある。お客さんに観戦してもらわなくてはなりたたないプロの世界だからこそ結果と共に観客を楽しませるためのパフォーマンを色々な方法を試行錯誤しているシーンがコメディ色強めで本作のおもしろポイントとなる。

トム・ハンクス演じるジミー・ドゥーガン監督は実在したモデルがいる。1930年代の強打者、ジミー・フォックスという人物。映画と同様に1941年ごろからアルコール中毒を患い、1952年にはフォートウェイン・デイジーズ(実在した女子プロ野球チーム)の監督に就任している。

一方で、映画に登場したような姉妹は実在しなかったようでここは架空のお話。しかしながら、女性のスポーツにつきものの結婚、妊娠、出産といった問題を上手く多数の選手のキャラクターに組み込んでいて作品の脚本はとても上手い。マドンナが出演しているというもの本作の宣伝ポイント。エンドロールに流れる画像とともに流れる本作の為に制作された主題歌「マイ・プレイグラウンド」(This Used To Be My Playground)もラストの展開をみてから聴くとじんわりと心にしみる。

映画の評価
ハラハラワクワク
(3.0)
ドキドキ
(3.0)
考えさせられる
(3.0)
笑える
(4.0)
泣ける
(3.5)
総合評価
(3.5)

まとめ

2000年代に突入してからしきりに女性が活躍する時代と言われるが、それよりずっと前から女性が主役のフィールドがあったのだ!スポーツの世界で活躍する女性の力強さと女性ならではの問題はいつの時代にも通ずる普遍的なテーマだった。

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